ICソケットのはんだ付けについて
2022年4月30日

オリジナルソケットの重要性について

集積回路や大規模集積回路はフォトリソグラフィという技術で作られており価格が安く高性能です。この技術は感光性の物質を表面に塗布してパターン状に露光させ、個々の配線や素子を組み立てることなく大量生産を可能にします。集積回路はIntegratedCircuitを省略してICと、大規模集積回路はLargeScaleIntegrationを省略してLSIと呼ばれます。これらは半導体であるシリコンウェハー上に抵抗やコンデンサ、トランジスタなどの素子が組み込まれています。

最初から様々な素子がパッケージングされており、コストを抑えつつ複雑な機能を実現できます。大規模集積回路は集積度を高めた部品で電子機器の小型化に役立ちます。電子機器を小型化すると製造コストを抑えることができるだけでなく、部品点数が少なくなり故障の際に修理がしやすくなります。高性能で低価格な電子機器を消費者に提供するためにICやLSIが重要な役割を果たしています。

電子機器の生産性を高めるために必要とされる検査治具がICソケットです。ICソケットに汎用型とカスタムソケット、オリジナルソケットがあります。この検査治具を使うと個々のICやLSIを基板にハンダ付けする必要がなくなり、簡単に抜き差しを行うことができます。汎用型は金型で大量生産された安価なタイプで、カスタムソケットは枠の部分だけを金型で作り改良が加えられています。

オリジナルソケットはデバイス形状や使用環境などに合わせて特別に設計されたもので高性能です。既存の検査治具が使えない場合や、効率的に電子機器の検査を行いたい場合などにオリジナルソケットが使われています。

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