ICソケットのはんだ付けについて
2022年5月12日

オリジナルソケットを使うメリットとは

オリジナルソケットはICソケットの一種でデバイス形状や使用環境、既存の装置などに合わせた設計になっています。ICソケットとは集積回路や大規模集積回路の交換・変更を行うために使われている検査治具です。この検査治具を使うと個々の集積回路や大規模集積回路を基板にハンダ付けすることなく、簡単に交換・変更を行うことができます。集積回路はIntegratedCircuitを省略してICと呼ばれており、フォトリソグラフィという技術で抵抗やコンデンサなどの素子がシリコンウェハー上に組み込まれています。

大規模集積回路はさらに集積度を高めた部品で、LargeScaleIntegrationを省略してLSIと呼ばれます。ICやLSIは大量生産が可能でコストが安く、最初からパッケージングされていて新たに回路を製作する必要がありません。小型で高性能な電子機器を、コストを抑えて製造するためにこれらの部品が使われています。電子機器を開発するには何度もICやLSIの交換・変更を行い、性能を試す必要があります。

これらの部品を基板にハンダ付けすると簡単には交換・変更ができなくなってしまいます。状況に応じて最適なタイプのICソケットを使えば検査作業を効率的に行うことができます。汎用型のICソケットは金型で大量生産されており、価格が安くて納品が早いという特徴があります。カスタム型は枠の部分だけを金型で作りコストを抑えつつ、検査内容に応じて改良を加えます。

オリジナルソケットはデバイス形状などに合わせて特別に設計された高性能なICソケットです。既存の検査治具が使えない場合や、業務効率を向上させたい場合などオリジナルソケットが効果を発揮します。

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