ICソケットのはんだ付けについて
2022年7月21日

TOSAの活用方法について

光通信を行うために必要なネットワーク装置には、光トランシーバという部品を組み込むのが一般的です。この部品は送信・受信モジュールが一体的に組み込まれており、電気信号と光信号を相互に変換する機能を備えています。光トランシーバに使われる送信モジュールにはCAN型と同軸型、TOSA型とバタフライ型の4種類が存在します。これらのうち最もコストパフォーマンスが優れており、多くの装置に採用されているのがTOSA型です。

TOSAとはTransmitterOpticalSubAssemblyのことで、駆動ドライバや半導体レーザなどの部品が組み込まれています。SubAssemblyとは部分組立品のことで、ある程度の部品が組み立てられている状態を意味します。同様に受信モジュールのROSAとはReceiverOpticalSubAssemblyのことで、フォトダイオードなどの部品が組み込まれています。これらはコネクタを通して直接的にファイバへ接続できるという特徴があります。

モジュールとは複数の部品のまとまりのことで単体でも特定の機能を発揮します。複数のモジュールを組み合わせて機器を構成すると、個々の部品で全体を構成するよりも生産性を向上させることができます。設計や製造、組み立てはモジュールごとに行われており入れ替えや改良なども可能です。異なるメーカーや製品の間で共通のモジュールを使えば生産量を増やしてコストを削減したり、調達先の分散できるようになります。

TOSAからファイバ内に送信されたレーザ光は、ROSAのフォトダイオードが受け止めて電気信号に変換されます。これらの部品を活用すれば、小型で高性能なネットワーク装置を低価格で消費者に提供できます。

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