ICソケットのはんだ付けについて
2022年8月15日

オリジナルソケットと検査治具の違い

オリジナルソケットは設計者が独自の集積回路を設定した際に、その動作確認を行うために制作するものであり、そのほとんどは設計段階の動作確認の上で必要な機能を網羅するものとなっています。通常の集積回路の場合には汎用のICソケットを使用すると言うことも多いのですが、様々な理由によりこれが利用できない場合に限り、独自の形状や端子配列が必要となるため、オリジナルソケットを制作する必要が生じるものとなります。そのために発生する費用は膨大なものとなることが多いため、これを設計段階のみで使用すると大幅なコスト増大につながりかねません。そのため制作したオリジナルソケットを検査治具に利用しようとすることも多いものです。

様々な検査は設計者が動作確認の際に行う確認項目頭に通っている部分があるため、そのまま利用できると思い込んでいる設計者も少なくありません。しかし、設計者が動作確認のために行う確認項目は非常に細かな部分にわたるため、オリジナルソケットには様々な機能が網羅されていることが多いものです。実際の検査項目ではこれらを全て行う事は作業工程の無駄になるため、その大半を削減し検査効率を高めることが必要です。検査治具は必要最小限の機能としないと試験を行う作業者が混乱してしまうため。

設計者が利用するオリジナルソケットと検査治具はその機能が異なるものであることが必要となります。あらかじめこれらの内容を十分に考慮し、不要な端子を取り外すことができるなど十分に考慮を行うことが大切です。

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