ICソケットのはんだ付けについて
2022年8月24日

オリジナルソケットを検査治具に利用する際の注意

オリジナルソケットは独自に設定した集積回路の動作確認を行う際に非常に効果的に利用できるものであり、その多くは集積回路を設計する際に同時に設計し、いわゆるデバッグの効率を高めるものとなっています。またこれらは作る上で比較的高額の費用がかかるため、これを有効に利用したいと検査治具に使用すると言うケースも少なくありません。これは一見オリジナルソケットの制作費を効率的に利用する方法と考えられることが多いのですが、実際には検査で使用することができないようなものとなってしまうことも多いため注意が必要です。設計者が行うデバッグと製品の検査で行う検査項目とは全く異なるものであり、そのために利用目的が異なることから単純にオリジナルソケットの効果が必ずしも現れると言うものではありません。

検査治具は検査のしやすさを向上すると同時に、検査の効率を意識しなければならないため、現場で作業者が迷ってしまうような端子を複数設けておく事はトラブルの原因となるため避けることが必要です。これを効果的に行うためには、設計段階から様々なポイントに注意をすることが必要となります。オリジナルソケットの目的はあくまでもデバッグですが、検査治具に利用することができるようにあらかじめ検査の効率を考えて設計することが大切です。また検査治具に使用する際に不要な端子は取り外しておくなど、様々な加工を施すように設計することも良い方法となっています。

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