ICソケットのはんだ付けについて
2022年7月6日

TOSAは高性能であれば良いものではない

TOSAは光ファイバーを使用する際には必ず必要となる、データの変換装置となっていますが、より高速な通信を実現するためにその性能を比較し、より良いものを選ぶことでシステム全体の通信性が高まると思い込んでいる人は少なくありません。TOSAの処理速度を速くすることで光ファイバーのデータ通信速度を高めることができ、これによってシステム全体が高速化すると考えている人も多いものですが、実際にはこれだけではシステム全体を高速化する事はできないのが実態です。その理由は、TOSAは光ファイバーの通信経路の中では重要な役割を担っていますが、それだけでは動作することができない点にあります。通信回路には送信側と受信側があり、高速で送信されたデータを正確に受信するためには、受信側もこれに相応の性能を持っていなければならないためです。

受信側の性能が著しく劣っていると、高速でデータを送信した場合にこれを受信することができず、システムが動作しなくなってしまいます。さらにデータをTOSAに送る側の性能も重要なポイントとなります。TOSAには一定のデータ蓄積を行うことができる機能が存在していますが、それでもその性能には限界があるためこの点にも十分に注意しなければなりません。様々な部分の性能を十分に比較し、それぞれに最適なものを選ぶことがシステムの安定性を高め、より高速な通信を行うことができるポイントとなっています。

通信システムを構築する場合にはこの点に十分に注意し、その性能のバランスを考えながら選ぶことが大切です。

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