ICソケットのはんだ付けについて
2022年9月24日

カスタムソケットは開発費が安いか

集積回路の動作確認を行うために専用のICソケットを設計する場合、カスタムソケットを利用すると非常に効率よく設計できるため、開発費も軽減できると考えていることが多いものです。実際にはこのような場合も多いのですが、集積回路の性質によっては逆に高額となってしまうこともあるため、十分に見極めた上で行わなければなりません。カスタムソケットは既存のICソケットの1部を改造し、自分で設計したオリジナルの集積回路の動作確認を行うことができるようにしたものです。そのため一般には市販されておらず、基本的な構造が提示されることでこれに自分自身のオリジナルの部分を加え、最終的には新たに制作をすることが必要なものとなっています。

開発費のほとんどは設計者がその開発にかかる人件費であり、その設計時間を短縮することが開発費の削減を行う上で非常に効果的な方法です。カスタムソケットを利用してもこれを適用させるために余分な作業を生じることになったのでは、作業時間が膨大となり逆にその人件費が増大することとなります。すべてのケースに置いてカスタムソケットを利用しようとするのではなく、状況に応じて適切に判断することが重要です。ただしカスタムソケットの場合には、既存のプリント基板の端子パターンが利用できる場合も少なくありません。

製品コストの中にはこのような部分も全て含まれることになるため、ICソケットの開発費だけではなくこれらの費用も全て考慮した上で、総合的に金額を低くする方法を考えることが重要です。

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