TOSAは様々なシステムのデータを光のデータに変えることができる非常に優れたものとなっていますが、これを選ぶ場合にはこの変換機能だけではなく、その他の機能にも十分に注意して選ぶことが必要です。光データへの変換機能ばかりに気をとられてしまい、より高速な変換をすることができるものを選びがちですが、この場合には様々な条件がありその条件を利用するシステム側が満足しないといけないため、場合によっては適合しなくなることにも注意が必要です。TOSAを動作させるためには、変換するためのデジタルデータを入力することが必要となります。このデジタルデータの入力速度はTOSAによってその最低速度が設けられており、これを満足しないと正常に変換することができません。
一般的に高速動作をするものほど入力速度も高速であることが要求されるため、システムの動作速度が遅い場合にはその機能を有効に利用することができなくなってしまいます。TOSAの中には入力バッファと呼ばれる入力されたデジタルデータを一時的に蓄積し、デジタルデータの受信速度の変化に対応できるものも存在していますが、この場合には非常に複雑な処理を行う必要が生じるためTOSA自身の送信速度が低下してしまうことも少なくありません。このような様々な機能と性能のバランスを十分に考慮した上で選ぶことが必要であり、同時に使用するシステムに適したものを様々な機能の面から比較して選ぶことが良い選び方となっています。