ICソケットのはんだ付けについて
2022年5月6日

オリジナルソケットを採用する理由とは

オリジナルソケットは既存の装置やデバイス形状、使用環境などに合わせて作られています。電子機器の性能を試すためには集積回路や大規模集積回路の交換・変更を何度も行う必要があります。集積回路はIntegratedCircuitを省略してIC、大規模集積回路はLargeScaleIntegrationを省略してLSIと呼ばれます。これらの部品を抜き差しするために使われる検査治具がICソケットで汎用型とカスタム型、オリジナル型に分類できます。

汎用型は金型で大量生産されていて価格が安く納品も早いのが特徴です。コストを抑えて素早く電子機器の検査を行いたい場合は汎用型が適しています。カスタム型は金型で枠の部分のみを作り、検査内容に合わせて中身に改良を加えます。このタイプは汎用型よりも高性能で価格を抑えることができるというメリットがあります。

オリジナルソケットは既存の装置などに合わせて特別に設計されており高性能です。汎用型やカスタム型では対応できない場合や、電子機器の開発業務の効率化を図りたい場合などオリジナルソケットが効果を発揮します。このタイプのICソケットは、統一された規格のないイメージセンサの検査などに使われています。簡易的な評価治具が欲しい場合や設備投資を抑えたい場合、既存の設備を活用したい場合やカスタム型を小ロットで作れない場合などにもオリジナルソケットを選ぶとよいでしょう。

状況に応じて最適なタイプのICソケットを使えば電子機器の生産性を向上させることができます。

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